file No.20006:  アンティカ・トラットリア・デッラルコ“フランク・ウ・ピスカトゥーリ”(Antica Trattoria dell’Arco ”Francu U Piscaturi”)

パレルモから車で30分程の小さな漁村ポルティチェッロ。漁港の脇に建つ“フランクの漁師食堂”。
魚を食べるロケーションとして最高の立地。食堂の入り口には新鮮な魚介が陳列され、その奥には前菜バーが、さらに奥が客席となっている。

天井から吊り下げられた看板には「シェフ・フランチェスコ・クリヴェッロのシチリア料理とワインの夕べ」と日本語で書かれているように、オーナーのフランクはシチリア料理を通じたイタリアと日本の親善大使を自認している。この看板は日本の企業に招待されイヴェントを企画した時の記念にわざわざ貰って帰ってきたらしい。8回に及ぶ来日経験があり、大変な親日派。この日は付き切りでお喋りし、パスタも自ら「Faccio io(ワシが作ってくる)!」などと言って本当に調理場でチョコチョコやってくれた。

【新鮮な生シラスの前菜】
ボクは静岡県の生まれなので生シラスと生桜海老で春を迎え育った。
料理人になって自然とシラスを使ってパスタを作るとこれが大ウケで、マスコミで何度もとりあげられ他店でまねされるほどになった。
そして後にローマでシラスのパスタに出会ってビックリ。その出生はシチリアにあると知った。
さらにシチリアでは静岡同様、超新鮮な生シラスも前菜として食されていた。
オリーブオイルとレモンを絞っただけのシンプルな食べ方。うまいに決まってる。

【生シラスのスパゲッティ】
これがその生シラスのスパゲッティ。
シラス干ではなく、新鮮な生のシラスなので熟成した濃い味ではなく、身がフワっと柔く良くからまる食感は口中が心地良い。オリーブオイルとの相性は抜群で、あれこれ入れずシンプルにイタリアン・パセリの風味だけで仕上げる。