file No.12009: リストランテ ラ・カノニカ (カステルディメッツォ) (Ristorante La Canonica, Casteldimezzo )

リストランテ「ラ・カノニカ」はペーザロから12kmほど沿岸沿いに北上した丘の上、カステルディメッゾにある。
「スローフード協会の友人が美味しいって言ってたから行こう!」と親友のクリスティアーノが突然言い出し、始めはお互い行き先もよく分らないまま、高速道路を突っ走った。
その後、クネクネの山道を越えて到着すると夜景のきれいな高台が待っていた。外国人観光客が気軽に来れる場所ではなさそうだ。

この店、スローフードには相当なこだわりがあって、地産地消、郷土料理、オリーブオイル、チーズと品揃えはお見事。オリーブオイルのテイスティングコースなどもある。オリ-ブオイルとチーズの専門家として、協会からの信頼も厚いクリスティアーノが反応したわけだ。
レストランはその名の通り、古いラ・カノニカ(司祭館)を利用したもので、本物が持つ重厚さとロマンティックな趣きがいい感じだ。
こういうのは日本のデザイナーや建築家のセンセイ方には、ぜ~ったい真似できない。いくらお願いしてもダメの理由が返ってくるだけで、終いには「じゃぁ、自分でやれよ」なんて言われちゃう。
イタリアの建築関係者は、古いものを今に復活させる名人ぞろいだ。いいよな~、こういうデザインの店作りたいな~。
料理は郷土の食材を用いた創作系で趣向を凝らしているが、美味しさの点で結実しておらず空回りしているように思う。
例えば「あさりのタリエリーニ」は豆のピュレをソース代わりに皿に流し、その上にパスタを盛りつけるなど、一体感が身上のパスタをセパレートで供するなど、試みは面白いが伝統のスタイルを越えていない。
素材もワインリストも大変素晴らしいが、料理が良くなるまでにはまだ年月がかかりそう。
それともこれで完成なの?