file No.09002:  ピアチェンツァの親友(Un Caro Amico di Piacenza)

北エミリア地方の小都市、ピアチェンツァに住む親友クリスティァーノを訪ねた。

彼とは南イタリア、プーリア州オストゥーニの郊外にあるアグリツーリズモ、「イル・フラントイオ」で出会った。
オリーブオイルとイタリアチーズのフリーコンサルタントで、ヴァカンツァを利用しオリーブオイルの一大生産地、プーリアを旅行中だった。
専門家としての信頼は厚く、イタリア・スローフード協会や外国からも講師を依頼されるほどだ。
食材への探究心は底なしに深く、朗らかな人柄は誰をも明るくする。
日本の飲食企業からも依頼されたことがあり、その時過ごした横浜のホームステイ先の家庭で親切にされた事や、全く異なる興味深い文化に感激しすっかり親日派に。
イタリアでも滅多に見かけない程いい奴だ。

【①カステル・アルクァートの小路】
ピアチェンツァ郊外にある城塞都市カステル・アルクァートの小路。
8世紀から15世紀に造られはじめた家並みが今でも残り、住居として使用されている。
おとぎ話に出てきそうな可愛らしい街並みが、小高い丘の上に寄り添って建つ。

【②カステル・アルクァートの遠景】
夕暮れるカステル・アルクァートの遠景。
小高い丘全体が城であり、城を中心に町が形成される。

【③クリスティァーノ夫妻と】
クリスティァーノ夫妻と。
一見物静かで優しい妻のクラウディアは、クリスティァーノにとってマンマも同然。
クラウディアの前では、まるで甘えん坊の子供だ。
彼に限らず、イタリア男はマンモーネといって、マンマ大好き野郎が多く、結婚すると妻を新しいマンマにしてしまう。
しかしマンモーネとマザコンは区別され、マンモーネはイタリア式家族愛の姿なんだそうだ。
確かに若い妻達は不満をこぼしながらも、そんな夫をとても可愛がっている。しかし子供が生まれるとその可愛がりがそのまま子供へ移る。
特に男の子だと余計に溺愛され、一人前のイタリア男=マンモーネに育ってゆくのだ。
「日本を愛する2人のピアチェンティーニ(ピアチェンツァっ子)から、日本の皆さんへよろしく伝えてくれ!」とのこと。

【④トルタ・ズブリソローナ】
ピアチェンツァ名物のトルタ・ズブリソローナ。
イタリア人は日本でよく食べられているようなやわらかなクリーム系のケーキよりも、サクサクトルタや、パリパリの折パイ、しっとり生地のトルタなどを好む。ムースやクリーム系の菓子はデセールといい主に料理店で供され、手土産にはもっぱら焼き菓子のトルタが重用される。
ズブリソローナはアーモンドを主体とした香ばしいトルタで、やさしく素朴な甘さはとても美味しく飽きが来ない。