file No.08001:  チンクエ・テッレ(Cinque Terre)

リグーリア州はイタリア北西部の海岸に細長く続く小さな州。沿岸一帯は高級ビーチリゾートで、美しいリヴィエラ海岸の名は世界中に知れられている。沿岸地帯に僅かな平地を擁するのみで、内陸はリグレ山脈が覆い被さるように聳えているが、自然の山肌に見える急斜面は見事に 耕作された畑。
北海道と変わらぬ緯度に在りながら、アルプスによって北からの寒気は遮られ、年間を通じて温暖な気候を保ち、花やオリーブ、柑橘類などの農産物は香水の原料としても有名。主な料理はさすがに海産物で、他州の沿岸地域に比べヴァリエーション豊かな魚介料理は、地域の経済的・文化的豊かさを感じる。

ユネスコの世界遺産に登録されている「5つの地」という意味の「チンクエ・テッレ」。断崖に張り付くように点在する5つの村「リオマッジョーレ、マナローラ、コルニリァ、ヴェルナッツァ、モンテロッソ・アル・マーレ」は、険しい地形が侵略者達から村々を守り、今尚昔乍らの風景を残す人と自然が織り成す貴重な文化遺産だ。

【①チンクエ・テッレの散歩道】
村と村を結ぶ道は、高低差のあるオリーブ林や野生林が続き、結構いい運動になる。
全ての村を歩き通すと5時間くらいかかるが、一区間だけでも海岸沿いの駅に辿り付く事が出来、気軽なハイキングコースにもなる。

【②透明度の高い海】
②③道のすぐ脇は断崖絶壁も多く、見下ろせば美しい海。 5つの村を歩き通す5時間の道のりは、舗装路を車で迂回しながら走ることも出来る。しかし細いくねくね道で、対向車が来た時は崖から落ちそうな所ですれ違い冷や汗をかく。
それに比べこの山道の快適なこと。足元には野生のフィノッキオ(フェンネル)やローボ(ブラックベリー)が実を付け、つまむとほのかに甘酸っぱい。 時には道幅が30cm以下になるような場所もあり、反対側から歩いてきた人と挨拶を交わしすれちがう。