file No.02003:  イヴレアの友人(Un Caro Amico d’Ivrea)

まだパソコンが無かった頃、活字の文書はタイプライターで打つものだった。そのタイプライター生産で一時代を築いたメーカーのオリヴェッティ。北ピエモンテのイヴレアはオリヴェッティの城下町として栄え世界に名を馳せた。オレンジ戦争のフェスタでも有名で、この日街は真っ赤なオレンジで染まり負傷者もでる。

イヴレアから少し北に行った小さな町、ボルゴ・フランコ・ディ・イヴレアの友人オスカル達とは、トスカーナのアグリトゥーリズモ「イル・リーゴ」で出会った。イタリア人はフレンドリーと良く言われるが、親しく接してくれる人ほど人の話を聞かない、というのも一つの特徴ではないかと感じることがある。北イタリアの人々に接し印象的だったのは、フレンドリーさの中に、日本でも通じるような気配りがあることだった。

オスカルは近くの会社に勤務しているが、家業は代々農家でワインも生産している。古い母屋は大きな3階建ての作りで、内部はきれいに改装されあこがれてしまうような部屋である。1階にはオスカルの両親が住み、2階は妻ラウラの両親、3階は自分達が住むという3世帯住宅だ。

【オスカルの家族】
オスカルの自宅で彼の家族と。

【フリット・ミスト・アッラ・ピエモンテーゼ】
ピエモンテ料理の「フリット・ミスト・アッラ・ピエモンテーゼ」。
野菜、フルーツ、肉、チョコレートまでがフリット(フライ)にされる。
パン粉を付けたものや、天ぷらの衣のようになったものもある。

【ラルド・ダルナドゥ】
「ラルド・ダルナドゥ」という豚の背脂の生ハム。トスカーナにもラルド・ディ・コロンナータという背脂の生ハムがあるが、それに比べ塩分や香草、ニンニクの風味などがより強くうまい。(※ハムとは本来豚のモモ肉を指す言葉で、他の部位で作られたものはハムとは呼べないが、日本ではどの部位でも総称としてハムと言うので便宜上生ハムとした。因みに「生」という表現もイタリアでは使わない。何故なら生が主流だからだ。火入れされたものだけ名前の後に「COTTO:火入れされた」と綴られる。)