No.03008: クレモナのパスタイオ(Un Pastaio di Cremona)

北イタリアはパスタ・フレスカ(生パスタ)の本場だ。
お馴染みのスパゲッティやペンネなどの乾燥パスタは、近年大量生産されるようになった工業生産品で、日本で言えばスーパーで売っている乾蕎麦や乾うどんと同じ存在。
クレモナは北イタリアの中でも、伝統的なパスタ・フレスカのヴァリエーションが豊富な地域といえるだろう。
地域の料理を大切にする料理店にスパゲッティなどは無く、日本では殆んど知られていない、楽しく美味しいパスタ・フレスカがたくさんある。
町角にもパスタ・フレスカの店が多く、市民は気軽に買い求め家庭の食卓にのぼる。

【①カプンセイ】
何気なく撮った数多くの写真に見つけたもので、その時は気付かず製法は聞きそびれたが、調理法が書かれているところを見ると地元の人にもあまり有名ではないようだ。
説明書きには、「”モレーニチ丘陵の特選美味”:沸かした塩湯にカプンセイを入れ、カプンセイが浮き上がったら掬い取り、溶かしバターとグラナチーズで味を調える」とある。
日本のイタリア料理店からすると実にシンプルだが、実際イタリアらしい調味方法。
セコンド(メインディッシュ)があるのだから、パスタはシンプルな方がいい。わかって欲しいな、こういう事情。
日本ではパスタを豪華にしたがるから、セコンドの魅力が半減するんじゃないかな?

【②ピッサレイとパッサテッリ】
奥はピアチェンツァでも見かけた「ピッサレイ」。
手前はイタリア中で見かけるブロード(鶏などから作った透明なスープ)の具「パッサテッリ」。

【③トルテッリ】
これもピアチェンツァタイプの「トルテッリ」。
中にはルーコラが入っているので、新しいアイデアパスタだろう。
日本で御馴染みのルーコラは、ローマ地方以外では近年使われるようになったばかりの流行野菜だ。